民間航空庁(Anac)の統計によると昨年の国内便搭乗客は前年比23.4%増加して2005年の25.8%に次ぐ伸び率を記録、特に便利な航空券の分割払いなどで低所得層の利用が拡大している。
特に昨年の新規参入航空会社アズール航空、アヴィアンカ航空、トリップ並びにWebjet航空の利用客は平均70.7%増加、しかし航空会社大手のTAM航空とGOL航空は16.6%増加に留まっている。
2009年のTAM並びにGOLの国内便占有率は87.1%、しかし昨年は82.3%まで減少、一方で新規参入航空会社の占有率は12%から16.7%とシェアを拡大している。
一般的に国内便利用客伸び率は国内総生産(GDP)伸び率の2倍に達するといわれているが、昨年のブラジル国内便はGDP比3倍に相当する伸び率を記録している。
国際便はTAM航空が87.6%のシェアを確保、GOL航空は12.2%のシェアと両社で独占、しかし昨年のTAMの伸び率は17.2%増加、しかしGOLは46.1%と大幅に伸びている。
昨年12月の国内便は18.6%増加、今年は15%増加が予想、昨年の国際便の搭乗客は前年比20.3%増加、平均搭乗率は76.4%でGOLが76.4%とTAMの69.1%を大幅に上回っている。
昨年の航空会社別の利用客増加率ではアズール航空が前年比103.5%、トリップ82.6%、Webjet64.1%、アヴィアンカ27%、GOL16.9%、TAMが16.3%であった。(2011年1月14日付けヴァロール紙)