ブラジルのTAM航空とチリのLAN航空が合併してLATAN航空はラテンアメリカで最大の航空会社が誕生、株式交換による合併でLAN航空のTAM航空株保有率は73%前後となる。
しかしブラジルでは国内航空会社に外資が20%以上出資することを禁じているために、民間航空庁(ANAC)では今回の合併について調査を開始、合併劇が承認されない可能性も否定できない。
ワンワールド所属のLAN航空は400万人、今年5月にスターアライアンスに加盟したTAM航空は720万人の利用客のマイレージを擁しており、共同利用ができるように統一する。
LAN航空は70路線、TAM航空は106路線を抱えており、今回の合併劇の背景には南米各国の好調な経済伸び率で中流層の航空機利用が増えていることと共に、顧客獲得競争も激化しているために合併で更に顧客獲得を拡大させる。
しかし合併の発表を前にしてサンパウロ証券取引所(Bovespa)のTAM航空の株価が上昇したために、有価証券取引委員会(CVM)ではインサイダー取引捜査を開始する。(2010年8月18日付けエスタード紙)