昨年の世界の航空業界は金融危機の影響を受けてビジネスマンの利用が大幅に減少、また新型インフルエンザの発生の影響で大幅に搭乗客が減少して業界に大打撃を与えた。
世界各国の航空会社の93%に相当する230社の航空会社が加盟する国際航空運送協会(IATA)では2010年の航空業界の損益が56億ドルの赤字に達すると発表、昨年に引き続いて厳しくなる。
昨年の搭乗客は前年比3.5%減少、搭乗率は77.6%、昨年12月の搭乗客は多いく落ち込んだ前年同期比では4.5%増加、しかし今年の搭乗客は金融危機前の5.0%から10%の減少が予想されている。
昨年12月のラテンアメリカ地域の搭乗客は7.1%増加、しかし通年では0.3%の増加に留まり、中近東地域は11.2%増加、一方ではアフリカ地域-6.8%、アジア/太平洋-5.6%、ヨーロッパ-5.0%、北米-5.6%と軒並み減少している。
昨年の航空貨物の売り上げは前年比では-10.1%減少、12月は24.4%と数字上では大幅に増加、しかし金融危機直後の2008年12月が悪すぎたために大幅増加となった。(2010年1月28日付けヴァロール紙)