コロンビア資本アビアンカ航空は、2015年4月~2016年4月の間にブラジルの国内マーケットシェアを13.5%増加させた一方で、Azul航空はマイナス7.2%、GOL 航空はマイナス15.2%、TAM航空はマイナス12.6%それぞれ大幅にマーケットシェアを失っている。
コロンビア資本アビアンカ航空は負債削減のために積極的な自社売却を発表しており、米国資本デルタ社並びにユナイテッド・コンチネンタル航空、ブラジル資本アズール航空に資本参加している中国資本HNA社が買収に名乗りを上げている。
ドル高による為替でのジェット燃料並びに航空機のリーディング支払い、落ち込んでいるラテンアメリカ圏内の航空機利用客の減少などで窮地に陥っているコロンビア資本アビアンカ航空は自社売却を余儀なくされている。
デルタ航空はブラジル資本GOL 航空に9.5%の資本参加、ブラジル資本アズール航空には中国資本HNA社が23.7%株式所得で4億5,000万レアルの資本参加、またアズール航空にはユナイテッド航空が1億ドルの資本参加を行っている。
2015年4月のブラジル国内便のアビアンカ航空のマーケットシェアは9.3%であったが、今年4月には11.7%と2.4%もシェアを拡大、アズール航空も16.9%から17.3%にシェアを拡大している。
前記同様にGOL 航空の2015年4月のマーケットシェアは36.5%から今年4月には33.6%と約3.0%のマーケットシェアを失ったが、TAM航空は36.5%から36.5%にシェアを落としている。(2016年6月7日付けエスタード紙)