外資系資本に対してブラジル国内航空会社への資本参加率が20%に制限されていたが、昨日3月1日、ジウマ・ロウセフ大統領は暫定法で49%までの引上げにサインした。
ブラジル国内航空会社の負債の大半がドル建てのためにレアル通貨に対するドル高の為替で益々収益性が圧迫されており、今回の外資系会社の49%までの資本参加率引上げで競争力強化のための投資や海外路線運航開拓などが容易となり、収益性アップや競争力強化につながる。
昨年のブラジル航空会社はドル高の為替によるジェット燃料価格コストの上昇並びにブラジル人の海外旅行の減少で軒並み赤字を計上、昨年9月までのTAM 航空並びにGol航空、 Azul航空、 Avianca航空の純益総額は37億レアルの赤字を計上、昨年第3四半期のGol航空の純益は21億3,000万レアルの赤字を記録していた.
昨年第3四半期のチリ資本LAN航空とブラジル資本TAM 航空が合併してできたLatam航空は1億1,330万ドルの赤字を計上していた。(2016年3月2日付けエスタード紙)