ホテル・航空券等の旅行に関するオンライン予約を扱うウェブサイトで事業を行っている米国資本Expedia社は、 Decolar.comに約20%の資本参加でラテンアメリカ市場に進出する。
Decolar.com社は1999年にアルゼンチンで設立、21か国に進出している中でもブラジルは同社の売り上げの55%に相当する40億ドルを占めている最重要国となっている。
Expedia社はタイガー・グローバル・マネージメント社がコントロールしており,Sequoia Capital社並びに General Atlantic社も資本参加している。
Decola社のアリピオ・カマンザソ社長は、Expedia社の資本参加でDecolar社はラテンアメリカ以外にもビジネス拡大が可能となり、特にアジアへの進出に期待できると説明している。
Decolar社ではエアーチケット販売がけん引しているが、今後はホテルの予約販売、法人向け旅行パーケージ販売や留学生向け旅行パーケージ販売の拡大を積極的に進める。
Decolar社のライバル企業であるCVC社は1972年に設立、ブラジル国内に914店舗を展開して昨年の純益は1億4,570万レアル、米国資本のCarlyle社が資本参加している。
米国のホテル・航空券等の旅行に関するオンライン販売は50%に達しているが、ブラジルは20%にとどまっているために、今後オンライン販売は飛躍的に伸びる可能性がある。(2015年3月11日付けエスタード紙)