国内外のパック旅行などを事業の柱としているブラジル最大手の旅行会社CVC社は、オンラインでエアーチケットやパック旅行を積極的に販売しているが、今後も伝統的な店頭販売による売り上げ拡大を計画している。
CVC社を買収した米国資本のプライベート・エクイティのCarlyle社は、昨年12月にCVC社を新規株式公開(IPO)で6億レアルを調達、2018年まで毎年100店舗を開設して、伝統的な店頭販売を拡大する。
Carlyle社は、2010年1月にCVC社の株式63%を7億レアルで買収、更に家具チェーンTok&Stok社や玩具販売チェーンのRiHappy社の買収、最近では玩具販売チェーンのPBKids社も買収して、ブラジル国内での事業を拡大している。
Carlyle社は、2009年のCVC社の売上が20%増加した翌年に同社を買収したにも関わらず、その後は予想以下の販売増加に留まっていたために、2012年に元アメリカン・エキスプレスの社長を務めたフランシスコ・ロペスを社長に据えた。
2012年のCVC社の売上は、僅かに7.0%の増加に留まったために、フランシスコ・ロペス社長は2013年初めに辞任を要請、2013年3月にOi社並びにTAM社の元社長のルイス・エドアルド・ファルコを後任社長に迎えた。
エアーチケットやパック旅行のオンライン販売では、Decolar.comが圧倒的に強いが、CVCのオンライン販売のマーケットシェアは10%以下となっており、Decolar.comに圧倒的な差をつけられている。(2014年3月17日付けエスタード紙)