売り上げが123億ドルの日本の大手旅行会社JTB社 は、売上が13億レアルのブラジル大手旅行会社Alaturグループが設立するAlatur JTB社に、米国JTB社を通して47%の資本参加を発表、ブラジル並びに南米地域進出の足掛かりを築いた。
Alatur社のリカルド・フェレイラ共営者は、「Alatur JTB社は今後7年以内に現在の売上の約5倍に相当する50億レアルを目指して、更にマーケットシェアを拡大する」と強調、アジア並びに中近東からブラジル並びに南米への路線を活用して、日本並びにアジアとブラジルの観光活性化を図る。
Alatur JTB 社は、ブラジル及び南米企業を対象にしたビジネス・トラベル・マネジメント事業の規模拡大並びにミーティング・インセンティブ・コンベンション・エギシビション事業の拡充、レジャー事業、旅行関連ビジネスの事業領域の拡大を目指しているが、JTB 社は、日本国内で活用しているデジタルテクノロジーをAlatur JTB 社に導入して、3年以内に付加価値の高いシナジー効果を高める。
ブラジル旅行エージェンシー協会では、今年のブラジル国内の旅行関連の売上は61億レアルを予想、昨年のブラジル国内の旅行関係の売上は前年比13%増加、今年の売上は130億レアルを予想、しかし加盟していない旅行エージェンシーの売り上げを含めると250億レアルと予想されている。
米国JTBの発表によると、JTBは2020年までに海外での売り上げを現在の13%から50%に引き上げる計画であり、特にワールドカップやオリンピックなどの大型イベントが目白押しのブラジル並びに南米での売上を伸ばして、海外での売り上げを牽引させる。
JTB社の設立は1963年、従業員は2万5,500人、世界34カ国に358カ所のオフィスを擁しており、Alatur社は1991年に設立、従業員は1,100人、オフィスはサンパウロ市並びにリオ市、カンピーナス市、ベロ・オリゾンテ市、ジョインヴィーレ市、ジャラグア・ド・スール市の7カ所となっている。(2013年8月2日付けヴァロール紙)