チリ資本Lan航空と合併してLatam航空のグループ企業となったTAM航空は、ドル高の為替やコスト上昇に対処するため航空便を削減した影響で、キャビン・アテンダントやパイロットなどを中心に1,000人の従業員の解雇を予定している。
昨年のTAM航空は12億レアルの赤字を計上しており、更なるコスト削減のために航空便を削減しているにも関わらず、レアル高の為替でジェット燃料コストが上昇して赤字拡大が続いている。
民間航空庁(Anac)は、6月にTAM航空に対して航空便総数を前年同月比10.7%削減するように指導、Webjet航空を買収した昨年のGol航空の赤字は15億レアル、Webjet航空を廃止したため850人の従業員を解雇した。
TAM航空は今年初めからすでに290人の従業員を解雇しており、更に1,000人の従業員の解雇を試みているが、今日、TAM航空と解雇に反対しているブラジル航空組合と話し合いを持つ。
TAM航空の昨年6月のマーケットシェアは41.35%、Gol航空は33.63%、今年6月のTAM航空のマーケットシェアは38%まで減少、一方Gol航空は38.39%と大幅に上昇している。(2013年7月31日付けエスタード紙)