連邦政府並びにサンパウロ州政府は、20億レアルを投資して総延長距離が200キロメートルに及ぶ3区間のサンパウロ市環状鉄道の建設を官民パートナーシッププロジェクト(PPP)で着手することを決定した。
初めのPPPプロジェクトは、連邦政府の投資によるジュンジアイ市と一部の区間がサンパウロ市環状線道路沿いで、イタクアケセツーバ市のマノエル・フェイオ駅を結ぶ北部区間工事が予想されている。
この北部区間の環状鉄道は、貨物需要の90%に相当する4,000万トンが見込まれており、そのうち2,400万トンはサントス港から輸出される貨物需要が見込まれている。
2番目のPPPプロジェクトは、南部区間の鉄道建設で500万トンの貨物需要が見込まれており、一部の区間はサンパウロ市環状線道路の南部区間に沿って建設され、エバンジェリスタ・デ・ソウザ駅とリベイロン・ピレス市を結ぶ。
この南部区間鉄道は、サンパウロ市環状線道路建設時に30キロメートルの区間で幅160メートルの土地接収が行われたため鉄道建設工事は順調に進むと予想されており、またリオ州並びにミナス州からの貨物輸送に利用される。
3番目のPPPプロジェクトは、北東部区間でエバンジェリスタ・デ・ソウザ駅を結ぶと予想されているが、貨物需要は300万トンが見込まれており、現在のサントス港からの輸送貨物の大半がトラック輸送であり、鉄道輸送は僅かに18%に留まっている。(2012年7月19日付けエスタード紙)