ペトロブラス石油公社の2020年の1日当りの平均石油・天然ガス・バイオ燃料などの石油換算バレル(BOE)は、284万BOEを記録、2015年に記録していた過去最高の279万BOEを5年ぶりに更新している。
また昨年のペトロブラスの石油のみの1日当りの平均生産は228万バレルで、2015年に記録していた223万バレルを5年ぶりに更新している。
ペトロブラスの昨年の岩塩層下(プレソルト)の1日当りの平均石油生産は全体の66.0%に相当する186万バレルに達している。2015年のプレソルトの石油生産は全体の24.0%に留まっていた。昨年の石油生産は当初目標を5.0%上回った。
ペトロブラスの昨年の石油生産が当初目標を5.0%上回った4つの要因として、1番目はブージオ油田のプラットフォームの石油生産プロセス能力が平均以上に向上。2番目は新しい検査ツールと技術の開発による海底ガス注入パイプラインのCO2腐食対策の機器及びテクノロジー向上が挙げられる。
また3番目としてツピー油田(元ルーラ油田) 並びにサピニョーア油田の保守強化による減産の食い止め。4番目としてCOVID-19パンデミックの影響によるプラットフォームの運用上の制限にもかかわらず、最高の生産効率と生産の最適化の実現を挙げている。
COVID-19パンデミックにも関わらず、ペトロブラスの昨年の石油生産が記録更新した要因として、プレソルト原油開発向けのテクノロジー向上及び競争力を指摘している。