ペトロブラス石油公社は、新型コロナウイルス(covid-19)感染拡大並びに石油の国際コモディティ価格下落などの影響で、当初予定の2020年度の投資総額120億ドルを35億ドル削減した85億ドルへの変更を余儀なくされている。
今年の当初の投資予算120億ドルから85億ドルの投資縮小は、レアル通貨に対するドル高の為替の影響でコア事業のブラジル国内での岩塩層下(プレソルト)石油・天然ガス開発や石油製油事業の縮小や先送りを余儀なくされている。
またペトロブラスは新型コロナウイルスの影響で、昨年12月15日に発表された2019年度の配当金17億レアルの支払いの先送りも余儀なくされている。
また同社では年内に財政再建の一環として、人件コストカットのために2019年のパーフォーマンスプレミアムによる支払いの先送り、残業代、暫定令927号による有給休暇の支払い先送りや勤続期間保証基金(FGTS)積立金の先送り、社長、取締役や部長など執行役員の給与30%の先送りなどで24億レアルの支出カットを予定している。
またペトロブラスは石油の国際コモディティ価格下落の影響で、今後3か月間に50%の従業員の勤務体制の縮小並びにすべてのトレーニングや研修を中止する。
同社ではオペレーションコスト削減を加速するために、予定を更に20億ドル上回る削減を発表、また生産性の低い1日当たりの原油生産が2万3000バレルの油田のオペレーションコストが国際コモディティ価格と見合わなくなってきており、徐々に操業を見合わせる予定となっている。(2020年3月26日付けエスタード紙サイトから抜粋)