スイス資本の資源大手グレンコア社は、ミナス州を中心にガソリンポスト網を展開するAle社を擁する燃料配給会社Alesat社の株式78%を取得、ガソリンポスト網Ale社は、ブラジル国内のガソリンポストのマーケットシェアは2.5%を擁している。
投資ファンドAsamar社グループは、燃料配給会社Alesat社の株式の50%を売却、またAsamar社グループ株主の一人であるマルセロ・アレクリン氏は持ち株の10%を売却したが、22%の持ち株を維持、投資ファンドDarby社は18%の株式をグレンコア社に売却している。
持ち株の10%を売却した燃料配給会社Alesat社社長のマルセロ・アレクリン氏は、Alesat社の経営審議会会長にノミネートされている。グレンコア社によるAlesat社の株式78%の取得に関する詳細は発表されていない。
グレンコア社によるAlesat社の買収では、日本の公正取引委員会に相当する経済防衛行政審議会(Cade)による独占禁止法に関する審議結果を得てから承認される。
Ultraグループ傘下のガスリンポスト網を擁するイピランガ社は、2016年に21億7,000万レアルでのAlesat社買収を試みたにも関わらず、経済防衛行政審議会(Cade)は、独占禁止法に触れると買収を拒否していた。
グレンコア社はAlesat社買収でブラジル国内の燃料配給部門に参入するが、業界リーダーのBR Distribuidora社並びにRaizen社、イピランガ社とマーケットシェア争いを行う。(2018年7月2日付けヴァロール紙)