3月29日に実施された第15回石油・天然ガス入札では、平均入札価格が最低入札価格の621.9%に達して総額80億1,400万レアルに達する臨時歳入を記録したが、サントス海盆に位置する岩塩層下(プレソルト)鉱区2カ所は、連邦会計検査院(TCU)から入札停止命令が出たために、入札直前に除外された経緯があった。
今年6月7日に予定されている第4回目となる岩塩層下(プレソルト)鉱区入札では、40億レアルの臨時歳入が見込まれている。また連邦政府は、臨時入札として今年8月に第5回プレソルト鉱区入札を行うと発表している。
6月7日の第4回目プレソルト鉱区入札に組み込まれているS-M-534鉱区並びにS-M-645鉱区の他に、今年8月の第5回プレソルト入札には、有望な埋蔵量が見込まれているサツルノ鉱区が入札にかけられる。
2017年の石油・天然ガス入札は3回実施されて総額100億レアルが国庫庁の臨時歳入に計上されたが、今年は5回の石油・天然ガス入札で総額180億レアルの臨時歳入を見込んでいる。
ブラジル石油監督庁(ANP)による埋蔵量が80億バレル~120億バレルのリブラ油田の入札は2013年に実施され、フランス資本 Totalなどのコンソーシアムが落札して、連邦政府には150億レアルの臨時歳入を記録していた。
サントス海盆リブラ鉱区のペトロブラス石油公社の権益は、コンソーシアムの中で最高の40%、フランス資本 Total社並びに英国/オランダ資本のシェル社は20%、中国海洋石油(CNOOC)並びに中国石油天然ガス集団(CNPC)はそれぞれ10%の権益を所有していた。
ブラジルは2025年から化石燃料削減を発表しているために、プレソルト油田開発入札を加速すると投資パートナーシッププログラム(PPI)のアダルベルト・サントス・デ・ヴァスコンセロス特命長官は説明している。(2018年4月6日付けエスタード紙)