昨年9月に実施された陸上の堆積盆地を中心としたオンショア鉱区並びに岩塩層上(ポストソルト)油田鉱区の第14回石油・天然ガス入札では、国庫庁は99億5,000万レアルの臨時歳入を記録していた。
明日29日に開催される第15回石油・天然ガス入札並びに今年6月に予定されている第4回目となる岩塩層下(プレソルト)鉱区入札では、国庫庁は最低でも35億レアルに達する臨時歳入を見込んでいる。
国家原油庁(ANP)では、今年中に3回の石油・天然ガス入札を予定しているが、明日の第15回石油・天然ガス入札には、国内外の石油・天然ガス開発企業20社が入札参加を表明、入札にかけられる70鉱区では熾烈な落札合戦が展開すると予想されている。
昨年9月に実施された第14回石油・天然ガス入札でプレソルト鉱区を落札したExxonMobil 社並びにBP社以外にもペトロブラス石油公社、Shell社 Statoil社 Quatar Petroleum社が今回の入札に参加する。
第15回石油・天然ガス入札の70鉱区は7カ所の地域に集中しており、カンポス海盆、セアラー海盆、ポチグア海盆、サントス海盆、セルジッペ‐アラゴアス海盆のオフショア鉱区、陸上のパラナ堆積盆地並びにパルナイーバ堆積盆地のオンショア鉱区に分かれている。
第15回石油・天然ガス入札のカンポス海盆並びにサントス海盆の17鉱区には、カンポス海盆のC-M-657油田及びC-M-709 油田は、今年6月に予定されている第4回目プレソルト鉱区入札のドイス・イルモンス油田のすぐ近くの油田が注目されている。
また第15回石油・天然ガス入札のサントス海盆では、第4回目プレソルト鉱区入札のサツルノ油田のすぐ近くのS-M-534油田並びにS-M-645油田、膨大な埋蔵量を誇るカルカラ油田近くのUirapuru 鉱区も注目を集めている。
第15回石油・天然ガス入札に参加する企業は、英国資本BP社並びにPremier Oil社、Shell社、米国資本Chevron、ExxonMobil 社、Murphy社、中国資本CNOOC社、ノルウエー資本Statoil社、ブラジル資本ではペトロブラス社、Parnaiba Gas Natural社、Quiroz Galvao E&Pの3社が入札に参加する。
またスペイン資本Cobra社、Repsol社、ポルトガル資本Petrogal社、ロシア資本Rosneft社、コロンビア資本Ecopetrol社、マレーシア資本Petronas社、カタール資本Qutar Petroleum社、フランス資本Total社、ドイツ資本Wintershall社が名乗りを挙げている。(2018年3月28日付けヴァロール紙)