2017年のペトロブラス石油公社のブラジル国内の1日当たりの平均原油生産は、前年比0.4%増加の215万バレルで4年連続で記録を更新、また3年連続で目標の原油生産を達成している。
2018年の同社の原油生産は、7基の新しい原油・天然ガス開発・掘削のためのドリルシップや洋上石油・ガス生産設備向けFPSOプラットフォームでの原油生産開始に伴って、原油生産の記録更新が見込まれている。
2018年のペトロブラスの1日当たりの原油生産は210万バレルを目標にしているが、Goldman Sachs社では、カンポス海盆のプレソルト原油油田の生産量が置き込んできているにも関わらず、前年比3.6%増加の223万バレルと最も楽観的な見方をしている。
新規FPSOプラットフォーム7基の投入先は、カンポス海盆のTartaruga Verde油田並びに Mestiça 油田、サントス海盆のLula Norte 油田並びにBerbigão油田、 Lula Extremo Sul油田、 Buzios1 油田、Buzios2油田、 Buzios3油田となっている。また海外ではナイジェリアでの油田開発を進める。
ペトロブラスでは負債軽減のために積極的に自社資産の売却を行っており、昨年は同社の原油生産量の7.0%に相当する1日当たりの総生産量が15万バレルに達する操業中の油田放出を実施した。
今後同社では1日平均当たりの原油生産が8万バレルに達する70カ所の地上油田並びに30カ所の深度が浅い海洋油田を売却、1日当たりの原油生産が6万バレルに達するロンカドール油田の権益25%をノルウエー資本Statoil社に売却昨している。
また昨日、ペトロブラスは1日当たりの原油生産が1万2,000バレルに達するサントス海盆Lapa油田の権益35%の売却を発表して、資産売却で負債軽減を図っている。
2017年のペトロブラスの1日当たりの天然ガス生産は、7,960万立方メートルを記録、原油並びに天然ガスを合わせた石油換算バレル(BOE)は、前年比0.9%増加の265万バレルに達している。
また昨年のペトロブラスの海外での原油生産6万4,000バレルと国内を合わせた原油生産は221万7,000バレル、そのうちプレソルト油田の原油生産は前年比26%増加の129万バレル、2016年は33%、2015年は56%それぞれ増加していた。(2018年1月17日付けヴァロール紙)