国家電力庁(Aneel)が12月15日にサンパウロ証券取引所(BM&FBovespa)と証債権取引決済・保管センター(Cetip)が合併して設立されたB3で実施した電力エネルギー配電11ロット入札では、2000年以降では初めてとなる全てのロットが落札された。
落札された11ロットの電力エネルギー配電向け投資総額は87億レアルが見込まれており、平均落札価格は年間最高収益価格(RAP)を40.46%下回った。また入札参加47企業のうち唯一パラナ州政府のパラナ電力公社(Copel)だけが政府系公社であった。
パラナ電力公社(Copel)が入札に参加したパラナ州内の1,146キロメートルの電力エネルギー配電入札ロット1では、フランス・ベルギー連合のEngie社が落札に成功、ブラジル国内での電力エネルギー分野に参入する。
今回の電力エネルギー配電入札には平均14企業が入札に参加、ロット1を落札したEngie社の落札価格は、RAP2億3,172万5,000レアルの34.8% 、60か月間の投資総額は20億1,700万レアルが見込まれている。
シングー河のベロ・モンテ水力発電所から南東部地域への電力エネルギー配電入札ロット3には、中国資本のState Gridが応札したものの、インド資本Sterlite社がRAP3億1,310万レアルの35.72%で落札、投資総額は27億8,000万レアルが見込まれている。
また別のベロ・モンテ水力発電所から南東部地域への電力エネルギー配電入札ロット4は、Neoenergia社がRAP2億3,610万レアルの44.56%で落札、投資総額は13億4,000万レアルが見込まれている。
またロット4を落札したNeoenergia社は、RAP1,034万レアルのロット6も44.56%で落札、投資総額は5億8,400万レアルが見込まれている。入札参加47企業のうち新規参入は14社、外資系企業は3社だけであった。(2017年12月18日付けヴァロール紙)