パラー州シングー河流域に建設されたベロ・モンテ水力発電所から南東部地域への電力供給は今年12月12日から開始が予定されており、旱魃による電力エネルギー供給危機を辛うじて避けると予想されている。
貯水能力がブラジル国内2位のバイーア州ソブラジーニョ市を流れるサンフランシスコ河に建設された巨大な水力発電用ダムであるソブラジーニョ貯水ダムの貯水率は僅か2.0%まで低下しており、今月末にはゼロに達すると予想されている。
また現在のブラジルの貯水ダムの中で貯水能力が1位のトカンチンス河流域のゴイアス州セーラ・デ・メーザ貯水ダムの水位は、貯水能力の僅か6.0%まで低下しており、乾季の終わる12月1日には、貯蓄能力がゼロに相当するデッドボリュームに達すると予想されている。
ベロ・モンテ水力発電所には、発電能力が611メガワットのタービンが7基設置されており、南東部地域への電力エネルギー供給のために2,087キロメートルの送電網建設には50億レアルが投資されている。
ベロ・モンテ水力発電所から南東部地域への電力エネルギー供給事業を請け負っているのはBMTEコンソーシアムであり、パラー州並びにトカンチンス州、ゴイアス州、ミナス州を通過して、12月中旬からサンパウロ州に電力を供給する。
BMTEコンソーシアムは、中国資本の国家電網公司(State Grid)並びにフルナス電力公社(Furnas )、北部電力公社(Eletronorte)が資本参加している。(2017年11月14日付けエスタード紙)