10月27日の岩塩層下(プレソルト)原油開発鉱区入札では、リオ州カンポス海盆並びにサンパウロ州サントス海盆の8鉱区が入札にかけられ、そのうち6鉱区で応札があった。
国家原油庁(ANP)では、今回のプレソルト原油開発鉱区入札で総額77億5,000万レアルの臨時歳入を見込んでいたにも関わらず、8鉱区中6鉱区での落札に留まったため、予想を下回る61億5,000万レアルに留まった。
今回落札された6鉱区のうち4鉱区では、政府引き取り利益原油の最低比率を大幅に上回る比率で落札されたために、原油生産開始後の連邦政府の臨時歳入が予想を大幅に上回ると国家原油庁(ANP)のDecio Oddone長官は説明している。
しかし落札された6鉱区のプレソルト原油鉱区からの原油生産が開始される2022年~2054年の30年間の連邦政府の臨時歳入は、入札前予想の4,000億レアルから6,000億レアルに上方修正されている。
第2回のサントス海盆のサピニョーラ鉱区周辺地域入札では、政府引取り利益原油の最低比率は10.34%であったが、2億レアルで落札したペトロブラス社並びにShell社、Repsol-Sinopec社のコンソーシアムは、最低比率80%を提示していた。
サントス海盆のカルカラ鉱区北部地域の入札では、政府引取り利益原油の最低比率は22.08%であったが、30億レアルで落札したノルウエー資本Statoil社、世界最大の石油メジャーExxon Mobil社並びにPetrogal Brasil社のコンソーシアムは、最低比率67.12%を提示していた。
サントス海盆のスール・ガット・デ・マット鉱区南部地域入札では、政府引取り利益原油の最低比率は11.53%であったが、1億レアルで落札した英国資本Shell社並びにフランス資本 Total社のコンソーシアムは、最低比率11.53%で落札に成功している。
第3回のカンポス海盆のペローバス鉱区入札では、政府引取り利益原油の最低比率は13.89%であったが、20億レアルで落札したペトロブラス並びに中国資本の中国海洋石油(CNOOC)、BP Energy社のコンソーシアムは、最低比率76.96%で落札している。
またカンポス海盆のアルト・デ・カーボ・フリオ・セントラル鉱区入札では、政府引取り利益原油の最低比率は21.38%であったが、5億レアルで落札したペトロブラス並び社並びにBP Energy社のコンソーシアムは、最低比率75.8%で落札している。
カンポス海盆のアルト・デ・カーボ・フリオ・オエステ鉱区入札では、政府引取り利益原油の最低比率は22.87%であったが、3億5,000万レアルで落札したShell社並びに中国海洋石油(CNOOC)、QPI Brasil社のコンソーシアムは、最低比率22.87%で落札に成功している。(2017年10月31日付けエスタード紙)