10月27日の岩塩層下(プレソルト)原油開発鉱区入札では、リオ州カンポス海盆並びにサンパウロ州サントス海盆の8鉱区が入札にかけられ、そのうち6鉱区で応札があった。
8鉱区のうち3鉱区は、ペトロブラス石油公社参加のコンソーシアムが落札、残りの3鉱区は、ペトロブラス石油公社以外の企業がコンソーシアムを組んで落札している。
入札が開始される同日未明にアマゾナス州連邦地裁が同州ペトロブラス職員組合の訴えを受理して出した予備判決で、入札開始はいったん差し止められたが、連邦総弁護庁(AGU)の上告で、ブラジリア第一地域裁がこの判決を覆した経緯があった。
国家原油庁(ANP)では、今回の岩塩層下(プレソルト)原油開発鉱区入札で総額77億5,000万レアルの臨時歳入を見込んでいたが、8鉱区中6鉱区での落札に留まったため、予想を下回る61億5,000万レアルに留まった。
初めの第2回入札のサントス海盆のカルカラ鉱区北部地域の入札では、ノルウエー資本Statoil社が40%、世界最大の石油メジャーExxon Mobil社が25%、Petrogal Brasil社が20%の権益を獲得、落札金額は30億レアルを記録している。
またサントス海盆のガット・デ・マット鉱区南部地域入札では、英国資本Shell社が80%、フランス資本 Total社が20%の権益を獲得、落札金額は1億レアルとなっている。
サントス海盆のサピニョーラ鉱区周辺地域入札では、ペトロブラスが45%、Shell社が30%、Repsol-Sinopec社が25%の権益を獲得、落札金額は2億レアルとなっている。
第3回入札のカンポス海盆のペローバス鉱区入札ではペトロブラスが40%、中国資本の中国海洋石油(CNOOC)が20%、BP Energy社が25%の権益を獲得、落札金額は20億レアルとなっている。
またカンポス海盆のアルト・デ・カーボ・フリオ・オエステ鉱区入札では、Shell社が55%、中国海洋石油(CNOOC)が20%、QPI Brasil社が25%の権益を獲得、落札金額は3億5,000万レアルとなっている。
カンポス海盆のアルト・デ・カーボ・フリオ・セントラル鉱区入札では、ペトロブラスが50%、BP Energy社が50%の権益を獲得、落札金額は5億レアルであった。
今回のプレソルト石油鉱区入札では、カンポス海盆のタルタルーガ・ヴェルデ鉱区南東部地域並びにサントス海盆のパウ・ブラジル鉱区も入札にかけられたにも関わらず、応札企業がなかった。
今回の岩塩層下(プレソルト)石油鉱区入札には、中国資本の中国海洋石油(CNOOC)、中国石油天然ガス集団(CNPC)、Repsol-Sinopec社、マレーシア資本の Petoronas社、ポルトガル資本のGalp社、フランス資本の Total社、コロンビア資本の Ecopetrol社、カタール資本のQatar Petroleum社、ブラジル資本ではペトロブラス石油公社並びにOuro Preto社など14社が参加していた。(2017年10月28日付けエスタード紙)