昨日25日に下院議会本会議で収賄容疑でのミッシェル・テメル大統領の2回目の告発受入投票では辛うじて拒否されて、明日27日の岩塩層下(プレソルト)石油鉱区入札には追い風となっている。
ジャノー検事総長による最高裁に対するテメル大統領を捜査妨害容疑告発では、テメル大統領並びにモレイラ大統領府長官、エリゼウ官房長官が一緒に告発されていたが、否決賛成票251票に対して否決反対票233票で逃げ切り、今後の民営化や構造改革推進の足枷が緩くなると予想されている。
10月27日開始の岩塩層下(プレソルト)石油鉱区入札は2回分割での実施予定となっているが、これらのプレソルト石油鉱区入札では、今後10年間に1,000億レアルに達する投資が見込まれている。
今回のプレソルト原油鉱区入札には、世界の石油メジャーが揃って参加予定、長らく停滞していたブラジルの石油・天然ガス開発に再度拍車がかかるとモレイラ・フランコ大統領府長官は強調している。
英国資本British Petroleum社並びに Shell社では、今後10年間でブラジル国内の石油・天然ガス生産を現在の4倍に引き上げると発表、世界最大の石油メジャーExxon Mobil社は、過去5年間に亘ってブラジル国内に投資をしなかったが、今回のプレソルト鉱区入札に参加を表明している。
ノルウエー資本Statoil社は、最近サントス海盆のBM-S-8の10%の権益をQueiroz Galvão社から3億7,900万ドルで譲渡されている。また太陽光発電を行う企業にも資本参加している。
また今回の岩塩層下(プレソルト)石油鉱区入札には、中国資本の中国海洋石油(CNOOC)、中国石油天然ガス集団(CNPC)、Sinopec社、マレーシア資本の Petoronas社も参加する。
またポルトガル資本のGalp社、フランス資本の Total社、コロンビア資本の Ecopetrol社、カタール資本のQatar Petroleum社、ブラジル資本ではペトロブラス石油公社並びにOuro Preto社の入札参加が見込まれている。
プレソルト原油開発鉱区入札では、8鉱区が入札にかけられ、そのうち4鉱区はサントス海盆のカルカラ鉱区北部地域並びにガット・デ・マット鉱区南部地域、サピニョーラ鉱区周辺、カンポス海盆のタルタルーガ・ヴェルデ鉱区南東部地域となっている。(2017年10月26日付けエスタード紙)