国家原油庁(ANP)では、2019末年までに実施される岩塩層下(プレソルト)石油鉱区を含む石油・天然ガス入札では、今後10年間に2,600億レアルに達する投資に結び付くと予想している。
今月10月に岩塩層下(プレソルト)石油鉱区入札は2回連続で実施予定となっているが、これらのプレソルト石油鉱区入札では、今後10年間に1,000億レアルに達する投資が見込まれている。
9月27日に実施された第14回石油・天然ガス入札では、陸上の堆積盆地を中心としたオンショア鉱区並びに岩塩層上(ポストソルト)油田鉱区で構成される287鉱区が国家原油庁(ANP)により入札にかけられた。
第14回石油・天然ガス入札にかけられた287鉱区のうち落札された鉱区は、僅かに12.9%に相当する37鉱区だけであったにも関わらず、落札総額は国家原油庁(ANP)が予想していた8億レアルを大幅に上回った。
国家原油庁(ANP)では、2019末年までに実施されるプレソルト石油鉱区を含む石油・天然ガス入札では、原油・天然ガス開発・掘削のためのドリルシップや洋上石油・ガス生産設備向けFPSOプラットフォームの17基建造が不可欠で、そのうち7基はリオ州のプレソルト石油鉱区の設置が予定されている。
第14回石油・天然ガス入札では、原油生産が減少傾向を示しているプレソルト原油開発鉱区のカンポス海盆では、ペトロブラス石油公社とExxon Mobil社が6鉱区を落札、またExxon Mobil社は単独で2鉱区を落札している。
来週のプレソルト原油開発鉱区入札では、8鉱区が入札にかけられ、そのうち4鉱区はサントス海盆のカルカラ鉱区北部地域並びにガット・デ・マット鉱区南部地域、サピニョーラ鉱区周辺、カンポス海盆のタルタルーガ・ヴェルデ鉱区南東部地域となっている。
その次の入札では4鉱区が入札にかけられ、サントス海盆のパウ・ブラジル鉱区並びにペローバ鉱区、カンポス海盆のアウト・デ・カーボ・フリオ・オエステ鉱区となっている。
インシチュー採収法で計算されている埋蔵量比較では、ペローバ鉱区が53億バレルで最大、パウ・ブラジル鉱区は41億バレル、カルカラ鉱区は22億バレル、開発中のガット・デ・マット鉱区の埋蔵量は2億300万バレル、サピニョーラ鉱区は3億5,000万バレル、タルタルーガ・ヴェルデ鉱区1億6,000万バレルが見込まれている。(2017年10月17日付けヴァロール紙)