経済リセッションによる製造業部門を中心とした電力消費減少などの要因で、2016年4月の電力エネルギー供給関連の入札を最後に入札がストップしていたが、今年12月18日及び20日に入札を再開すると国家電力庁(Aneel)では、発表している。
12月18日に行われる電力エネルギー供給入札A-4では、2021年7月1日からの電力エネルギー供給が予定されており、水力発電所並びに風力発電所、太陽光発電所、火力発電所、バイオマス発電所を抱える企業の参加が予定されている。
電力エネルギー供給のA-4入札では、第1次審査としてブラジル国内の電力配電網の全国接続システム(SIN)との統合が可能かどうか審査される。第2次審査として、電力エネルギー調査公社(EPE)に登録されている総発電能力が4万7,996メガワットの1,676事業所のプロジェクトから選択される。
また今年12月20日に行われる電力エネルギー供給入札A-6では、2023年1月1日から電力エネルギー供給が予定されており、水力発電所並びに風力発電所、太陽光発電所、火力発電所、バイオマス発電所、石炭並びに天然ガスによる火力発電所を抱える企業の参加が可能となる。
電力エネルギー供給のA-6入札では、電力エネルギー調査公社(EPE)に登録されている総発電能力が5万3,424メガワットの1,092事業所のプロジェクトから選択される。
国家電力庁(Aneel)では、入札参加条件として300メガワットの発電能力を擁している企業が対象で、電力供給事業への投資ファイナンスが事業完成まで継続出来る保証を要求している。
2014年に落札して2019年に完成予定のプロジェクトを抱えていたBolognesiグループのリオ・グランデ火力発電所は、米国資本New Fortress Energy社に同社のプロジェクト譲渡を試みていたが、建設ライセンスが未だに所得していないために、国家電力庁(Aneel)は建設取消を行っている。(2017年10月4日付けエスタード紙)