昨日の第14回石油・天然ガス入札では、陸上の堆積盆地を中心としたオンショア鉱区並びに岩塩層上(ポストソルト)油田鉱区で構成される287鉱区が国家原油庁(ANP)により入札にかけられた。
入札にかけられた287鉱区のうち落札された鉱区は、僅かに12.9%に相当する37鉱区だけであったにも関わらず、落札総額は国家原油庁(ANP)が予想していた8億レアルを大幅に上回る38億レアルを記録した。
ペトロブラス石油公社並びに米国資本Exxon Mobilは、リオ州沖のカンポス海盆内ですでに膨大な埋蔵量が確認されているプレソルト鉱区に隣接するC-M-346鉱区を、今回の第14回石油・天然ガス入札の落札総額38億レアルの半分以上に相当する22億4,000万レアルで落札している。
ペトロブラスが今回の入札で最も原油埋蔵が有望で注目されていたC-M-346鉱区の落札価格22億4,000万レアルは、入札価格提示2位の米国資本Shell社の提示価格の5倍以上、3位のTotal社並びに BP社の88倍以上であった。
ペトロブラス石油公社は、負債軽減のためポートフォリオの資産売却を積極的に進めている一方で、コア事業と位置付けされている石油・天然ガス開発には、今後5年間で750億ドルの投資を予定している。
またペトロブラス石油公社は、22億4,000万レアルで落札したカンポス海盆のC-M-346鉱区以外にも、豊富な天然ガスの埋蔵量があると見込まれているパラナ州内の堆積盆地鉱区を304%のプレミアムに相当する169万レアルで落札している。
第14回石油・天然ガス入札では、エスピリット・サント州内の入札にかけられた26鉱区のうち10鉱区がCNOOC社並びに Repsol社、 Bertek社、 Imetame社、 Vipetro社が総額5,055万7,000レアルで落札している。
また膨大な天然ガスの埋蔵量が見込まれているパルナイーバ堆積盆地の入札にかけられた12鉱区のうちEneva社は、5鉱区を268万6,000レアルで落札している。
2013年にペトロブラスが発見した軽質油が埋蔵されている石油や天然ガスの埋蔵量が大きいセルジッペ-アラゴアス海盆の57鉱区が入札にかけられたが、Muncka&Reboques Brasil 社並びにGreenconsult社、 Exxon Mobil社、 Murphy e Queiroz Galvão社が総額1,101万5,000レアルで落札している。
またサントス海盆の76鉱区が入札にかけられ、Karoon社が2,000万レアルで1鉱区を落札、北大河州ポチグア堆積盆地の62鉱区が入札にかけられ、Geopark社が4,125万レアルで1鉱区を落札している。
バイア州のReconcavo堆積盆地では27鉱区が入札にかけられ、Petroil 社並びにTEK社、 Muncka&Reboques Brasil 社、Great Energy社が総額1943万レアルで落札、また南大河州沖のPelotas海盆の6鉱区が入札にかけられたにも関わらず、応札企業は皆無であった。(2017年9月28日付けエスタード紙)