ブラジルの貯水ダムの中で貯水能力が1位のゴイアス州セーラ・デ・メーザ貯水ダムの水位は、貯水能力の僅か8.0%まで低下しており、乾季の終わる12月1日には、貯蓄能力がゼロに相当するデッドボリュームに達すると予想されている。
また貯水能力が2位のバイーア州ソブラジーニョ市を流れるサンフランシスコ河に建設された巨大な水力発電用ダムであるソブラジーニョ貯水ダムの貯水率は、僅か5.0%まで低下しており、1年前の半分まで低下して危険水位に達している。
環境省国家水資源庁(ANA)では、貯水能力1位のゴイアス州セーラ・デ・メーザ貯水ダムの水位がデッドボリュームに達すれば同貯水ダムの水力発電所は、稼働停止を余儀なくされると説明している。
貯水能力2位のバイーア州ソブラジーニョ市に建設されているソブラジーニョ貯水ダムは、2015年末に水位が貯水能力の1.0%まで低下したが、今年の旱魃の影響で今年末には、デッドボリュームに達する予想で、水力発電所の稼働停止をANA水資源庁のジョアキン・ゴンジン取締役は危惧している。
2009年9月の乾季のソブラジーニョ貯水ダムの水位は、貯水能力の70%に達していたにも拘らず、現在の水位は僅か5.0%まで低下。また前記同様にセーラ・デ・メーザ貯水ダムの水位も53%に達していた。
貯水能力2位のバイーア州ソブラジーニョ貯水ダムの貯水池の面積は、4,214平方キロメートルで貯水能力は341億立方メートルで1980年に完成している。
また貯水能力1位のゴイアス州セーラ・デ・メーザ貯水ダムの面積は、1,784平方キロメートルでソブラジーニョ貯水ダムの半分以下にも関わらず、貯水能力は544億億立方メートルで1998年に完成している。
ロブスタ種コーヒー豆の主産地であるエスピリット・サント州は、過去数年間の干ばつの影響でコーヒー豆の生産が減少傾向となっており、2014年の同州のロブスタ種コーヒー豆の生産は、60キログラム俵で995万俵を生産していたが、2015年には776万俵、昨年は504万俵まで減少している。(2017年9月23日付けエスタード紙)