ペトロブラス石油公社の今年上半期のブラジル国内の1日当たりの平均原油生産は、目標の4.8%増加の207万バレルを記録、また前年同期比でも5.57%増加を記録しているものの、前年下半期の原油生産223万バレルを2.69%下回っている。
プラットフォームP-66での原油生産再開の影響で1日当たりの原油生産能力15万バレルに達するものの、1日当たりの平均原油生産は10万バレルを記録、また原油生産再開が予定されている3プラットフォームの原油生産能力35万バレル、しかし1日当たりの平均原油生産は、26万5,000バレルに留まると予想されている。
ブラジル・インフラストラクチャーセンター(CBIE)のアドリアノ・ピレス取締役は、ペトロブラスの今年の原油生産が目標達成すれば3年連続での目標達成になると説明している。
1日当たり4万5,000バレルを生産していたカンポス海盆のバウナ油田はカンポス海盆のタルタルーガ・ヴェルデ油田の50%権益と共に15億ドルで、オーストラリア資本Karoon社に譲渡する予定であったが、司法問題発生でキャンセルされていた。
ことし6月のペトロブラスの1日当たりの原油生産は前月比0.6%増加の220万バレルを記録、前年同月比と同水準の原油生産を記録、バラクーダ油田のプラットフォームP-43の原油の生産再開、サントス海盆のルーラ油田の原油・天然ガス開発・掘削のためのドリルシップや洋上石油・ガス生産設備向けFPSOのidade de Mangaratibaが生産を再開している。
また6月の1日当たりの平均原油並びに天然ガスの石油換算バレル(BOE)は、前月比0.3%増加の281万バレルに達したものの前年同月比では3.1%減少、6月の1日当たりのブラジル国内の岩塩層下(プレソルト)の平均原油生産は135万バレル、6月19日には142万バレルを記録している。(2017年7月18日付けヴァロール紙)