昨年12月に石油製油所のガソリン並びにディーゼル燃料の卸売価格を値上げした1か月後の昨日、ペトロブラス石油公社はディーゼル燃料価格の6.1%値上げを発表、今日6日から実施される。
今回のペトロブラスの石油製油所のディーゼル燃料卸売価格の6.1%の値上げは、ガソリンポストのディーゼル燃料の小売価格3.8%の値上げとなり、1リットル当たり0.12レアル値上げされにも関わらず、ガソリンの卸売価格は据え置かれる。
北半球では冬季のディーゼル燃料価格は需要増加に伴って上昇傾向となるが、ペトロブラスでは石油派生品の国際コモディティ価格やレアル通貨に対するドル為替の変動、国内の石油派生品需要などを加味して価格決定を実施している。
ペトロブラスでは、昨年10月の石油派生品の卸売価格決定のために市場価格決定グループを設立、昨年12月5日にガソリン卸売価格を8.1%、ディーゼル燃料卸売価格を9.5%値上げしたが、ドルに対するレアル為替は4.7%上昇していた。
ペトロブラスは、連邦政府の要請でインフレ指数を抑制するために2011年~2014年にかけて燃料価格を据え置いた影響で非常に膨大な損害を被っていたとブラジル・インフラストラクチャーセンター(CBIE)は指摘、一昨日までペトロブラスのガソリンの卸売価格は、海外市場価格よりも1バレルあたり6ドル、ディーゼル燃料価格は13ドル安く販売しているとCBIEでは説明している。(2017年1月6日付けエスタード紙)