昨日、国家電力庁(Aneel)はサンパウロ州内やゴイアス州での電力エネルギー料金値下げを承認、電力エネルギー料金値下げは今週の土曜日から実施、インフレ指数引下げ要因となると予想されている。
ブラジルとパラグアイ両国で共同運営されているイタイプー水力発電所の電力エネルギーコストは、レアル通貨に対するドル安の為替で前年比32%減少しているために、電力エネルギー料金値下げに結び付いている。
イタイプー水力発電所から電力エネルギー供給を受けているサンパウロ州内55都市の261万世帯に電力供給しているパウリスタ電力(CPFL)並びにバンデイランテス・エネルジア社、またゴイアス州内に電力エネルギーを供給する電力配電会社CELG社が値下げを開始する。
パウリスタ電力(CPFL)の電力料金値下げ率は製造業向けが30.22%、一般消費者向けは19.47%、前記同様にバンデイランテス・エネルジア社では28.64%、19.52%、CELG社は10.77%、8.83%の値下げが予想されている。
GO Associados社エコノミストのルイス・カステリ氏は、サンパウロ州並びにゴイアス州の電力料金値下げは0.23%のインフレ指数引下げに結び付くと予想、また今月の中銀による政策誘導金利(Selic)の引き下げ要因強化になると予想している。
サンパウロ州並びにゴイアス州の電力料金値下げに続いて、イタイプー水力発電所から電力供給を受けている南部地域並びに南東部地域、中西部地域の電力料金値下げを国家電力庁(Aneel)のロメウ・ルフィノ専務取締役は示唆している。
また電力エネルギー開発会計(CDE)では、「すべての家庭に明かりプログラム(Programa Luz para Todos)」並びに低所得者層向け補助金制度をコントロールしているが、今年の補助金総額は前年比31.5%減少の130億レアルを見込んでいる。
国家電力庁(Aneel)では、旱魃が継続している北東部地域の電力料金は11月からの値上げが避けられないと予想、渇水状態が継続しているサンフランシスコ河の貯水ダム水位コントロールが厳密になると予想されている。(2016年10月19日付けエスタード紙)