ブラジル石油監督庁(ANP)の原油埋蔵調査を委託しているGaffney,Cline & Associates(GCA)社の調査によると、2010年のサントス海盆の岩塩層下(プレソルト)原油の埋蔵量は、すでに確認されている140億バレル以外にも150億バレル~200億バレルに達すると予想されていた。
ブラジル石油監督庁(ANP)による埋蔵量が80億バレル~120億バレルのリブラ油田の入札は2013年に実施され、フランス資本 Totalなどのコンソーシアムが落札して、連邦政府には150億レアルの臨時歳入となった。
膨大な原油埋蔵量を誇るサントス海盆リブラ鉱区のペトロブラス石油公社の権益は、コンソーシアムの中で最高の40%、フランス資本 Total社並びに英国/オランダ資本のシェル社は20%、中国海洋石油(CNOOC)並びに中国石油天然ガス集団(CNPC)はそれぞれ10%の権益を所有。
フランス資本 Totalは、リブラ鉱区の北西部地域での2年に及ぶ試験採掘で30億レアル~40億バレルの埋蔵量を確認、プレソルト鉱区での試験採掘で21億バレルの埋蔵量を確認しているサピニョーラ鉱区を上回っている。
ペトロブラスではリブラ鉱区での2年間にわたるボーリング試験で、採掘可能な油田層の厚さが200メートルに達する3-BRSA-1267-RIS油田並びに,油田層の厚さが301メートルの3-BRSA-1322-RIS油田以外にも、油田層の厚さが327メートルに及ぶ油田も発見している。
2017年からリブラ鉱区での商業試験を開始して1日当たり5万バレルの原油生産を予定、最終的には2020年には1日当たり18万バレルの原油生産を見込んでいる。(2016年9月29日付けヴァロール紙)