国際石油資本などから石油産出国の利益を守ることを目的として、1960年に設立された組織である石油輸出国機構(OPEC)では、今年のブラジルの1日当たりの平均石油生産を1万バレル引き上げて311万バレルと予想している。
また2017年のブラジル国内の1日当たりの平均石油生産は、26万バレル増産すると予想して石油輸出国機構の加盟国以外では最大の石油生産国となっている。
6月のブラジル国内の石油生産は、主にルーラ鉱区での増産が寄与して前月比4万バレル増加の253万バレル、2017年には26万バレル増産して337万バレルに達すると予想している。
2017年の26万バレル増産はルーラ鉱区向けに石油・天然ガス開発用プラットフォームが3基、ルーパ鉱区に1基、リブラ鉱区向けに3基の据え付けが行われて生産開始が見込まれている。
2017年のブラジル国内の石油増産26万バレルは、カナダの増産予定の15万バレル並びにコンゴ共和国の5万バレル、マレーシアの4万バレルの増産を大幅に上回る。
しかし2017年には米国並びにメキシコ、中国、コロンビア、アゼルバイジャン、ロシア、英国、ベトナム、カザキスタン、ノルウエーの石油生産は減少に転じるとOPECでは見込んでいる。(2016年8月11日付けエスタード紙)