今年初めのペトロブラス石油公社の原油生産は、原油開発プラットフォームの保守・点検のために大幅な減産を余儀なくされていたが、第2四半期のペトロブラスの原油生産は前四半期比7.7%増加している。
6月の1日当たりの原油生産は前月比2.0%増加の220万4,000バレルに達し、2015年8月ならびに2014年12月に次ぐ月間記録を達成、今年上半期の1日当たりの平均原油生産は205万6,000バレルとなっている。
今年の1日当たりの原油生産目標214万5,000バレルを達成するためには、今年下半期の1日当たりの原油生産は223万5,000バレルを達成しなければならないとペトロブラス石油開発・生産担当のソランジェ・ゲデス取締役は説明している。
今年下半期中に岩塩層下(プレソルト)原油開発中のサントス海盆ルーラ鉱区内のシダーデ・デ・サケレマ油田並びにラパ鉱区内のシダーデ・デ・カラグアタツバ油田でFPSOプラットフォームの操業開始予定となっている。
サントス海盆ルーラ鉱区内のシダーデ・デ・サケレマ油田に投入されるFPSOプラットフォームでは早々に原油生産が可能となっており、1日当たり15万バレルの原油採掘が可能となる。
ペトロブラスは、2015年~2019年の原油開発計画で2017年中に6基のFPSOプラットフォームで操業開始を予定している一方で、投資総額は当初予定の1,086億ドルから800億ドルに削減されている。(2016年7月12日付けヴァロール紙)