中国エアコン生産トップのMidea(美的グループ)は白物・小物家電で今後の市場拡大が期待できるブラジルでのマーケットシェアを伸ばすために、「調理関連」、「空調関連」、「家事関連」、「美容/健康関連」の家電販売で、ポートフォーリオ拡大戦略を採用する。
昨年のMidea社のブラジル国内でのエアコン販売は3億5,000万レアル、しかし世界での売上が170億ドルであるために、ブラジルでの販売は売上全体の2%にも達していない。
Midea社ではブラジル国内で冷蔵庫並びに洗濯機メーカーの買収を検討、また年末までにはホテルや家庭向け小型冷蔵庫やコーヒーメーカー、炊飯器やジャーポット、ホットプレート/グリルの販売を予定、またブランド名をマーケットに浸透させるために、マーケット部門強化のために、売上の1.5%から5.0%に引上げて同部門への投資拡大を行う。
同社ではエアコン、扇風機などの空調関連機器の販売以外に、2010年には各種調理器を投入、また昨年にはCarrier社の南米地域オペレーションに2億2,300万ドルを投資して、51%の資本参加をしている。
Carrier社は南大河州カノア工場並びにマナウス工場を擁しており、業務用並びに家庭用スプリット型エアコンの生産を開始して、エアコン製品の輸入比率を下げる予定である。(2011年8月25日付けヴァロール紙)