アップル社の各種製品を作っていることで世界的に有名で、シャープの筆頭株主になった台湾の鴻海グループの持つEMS世界最大手ブランド「Foxconn」は10億レアルを投資して、サンパウロ州イツー市にiPad 並びにiPhone向けの電子部品工場を建設する。
19日にバンデイランテス宮で、ブラジルフォックスコンのHenry Cheng社長とInveste São Pauloのルシアーノ・アルメイダ社長は、ジェラルド・アウキミン知事の出席のもとで議定書にサインをする。
同社のイツー工業団地が操業開始すれば1万人の直接雇用に繋がり、光ケーブル並びにカメラ、タッチパネル、LED、マザーボード、その他の電子機器向け部品の生産を予定している。
サンパウロ州道308号線沿いの100万平方メートルのイツー工業団地では、TFTディスプレイ以外のアップル社のiPad 並びにiPhone向けの電子部品を生産、生産開始は2014年が予定されている。
ブラジルフォックスコンは、アップル社製品を生産しているサンパウロ州ジュンジアイ工場以外にサンパウロ州内に4工場、サンパウロ州外に3工場を擁している。
サンパウロ州は一大消費地でロジスティック関連インフラが整っており、豊富で優秀な人材確保ができるために、アウキミン州知事は、製造業の企業誘致では他州よりも優位に立っているとコメントしている。
今回フォックスコンが進出するイツー市には、中国資本のLenovo社が家電製品工場建設を予定、サンパウロ市から100キロメートルに位置する同市の周辺には、アジアの自動車メーカーや自動車パーツ工場が多く進出しており、今後も外資系企業の進出が相次ぐと予想されている。(2012年9月19日付けエスタード紙)