環境保護局(Ibama)の環境ライセンス認可が厳しくてプロジェクトの遅延並びにコストアップにつながっているために、特に経済加速プログラム(PAC)のインフラ整備部門プロジェクトが大幅に遅れている。
今年1月に就任したジウマ・ロウセフ大統領はカーニバル明けに、環境ライセンスの規制緩和について発表を予定、国道や港湾整備、電力送電網や石油・天然ガス部門で規制緩和を実施する。
今後、道路舗装に対してIbamaに環境ライセンスの申請をする必要はなくなるが、PACプロジェクトのアマゾン地帯の保護熱帯雨林を貫通する国道BR-319や熱帯雨林伐採が進んでいる国道BR-317については以前と同様に厳しく審査する。
環境保護局の環境規制が厳しいために環境ライセンスを獲得するコストはプロジェクトの8%から10%に達しており、最もコスト高に達しているプロジェクトでは15%に達している。
しかし水力発電所建設に対する規制緩和は先送り、電力エネルギー10年計画ではパラー州の環境保護区に5水力発電所建設計画があり、タパジョー水力発電所建設計画ではサンパウロ市よりも30%広い1,980平方キロメートルが水没する。
ロンドニア州のマデイラ河のジラウ水力発電所からの電力エネルギー送電網の環境ライセンスはすでに許可済み、また岩塩層下原油開発を促進するために石油・天然ガス部門に対して規制緩和を適用する。(2011年2月18日付けエスタード紙)