パラー州シングー河のベロ・モンテ水力発電所建設のための環境ライセンス許可問題で、環境保護局(Ibama)の環境ライセンス担当のセバスチアン・クストジオ・ピーレス取締役並びに電力エネルギーインフラ担当のレオジルド・ベンジャミン主任が辞任した。
ピーレス取締役とベンジャミン主任は連邦政府から発電所建設のために早期の環境ライセンス許可を求められていたが、環境保護団体や先住民から建設反対で板ばさみになっていた。
ルーラ政権にとって発電能力が1万1,200メガワットのベロ・モンテ水力発電所は最後の大型プロジェクトにも関わらず、同シングー地域には多くの先住民が住んでいるために環境保護団体が反対運動を続けている。
英国の歌手スティング氏も熱帯雨林保護を訴える先住民・カヤポ族の指導者・ラオニ族長と共に建設反対を訴えて世界的に知られているために、両氏は連邦政府の圧力との板ばさみになっていて辞任に追い込まれたと関係者は予想している。(2009年12月2日付けエスタード紙)