カルロス・ミンキ環境相はブラジルの地球温暖化効果ガス削減プランを11月3日にルーラ大統領に提出、承認されれば12月にコペンハーゲンで開催される国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)で発表する。
ブラジルは二酸化炭素(CO2)削減の義務がない発展途上国では2020年までにCO2削減目標を発表する初めての国と見込まれている。
2020年までに年間の平均国内総生産(GDP)が5.0%増加すると仮定して計算した場合に2020年までにCo2排出総量は27億トンに達するが、40%減の17億トンに削減目標を設定する。
2020年の40%のCO2削減目標に対して、アマゾン地域の森林伐採削減で20%、セラード地域10%、サンパウロ州のCO2削減条例などでの都市部3%、ブラジル農牧調査社(Embrapa)の指導による農地の有効利用で7%削減を見込んでいる。
しかしインドは2020年のCO2の排出量は3倍、中国は倍増すると見込まれているが、ブラジルは40%の削減目標を掲げて発展途上国や先進国のCO2削減を牽引すると見込まれている。(2009年10月28日付けヴァロール紙)