総務委員会(木下 誠委員長)並びに企画戦略委員会(大久保 敦委員長)共催の2018年下期の業種別部会長シンポジウムは、2018年8月23日午後1時から6時までマクソウドプラザホテルに210人が参加して開催、テーマ:「2018年上期の回顧と下期の展望」、副題:「大統領選を直前に控えて〜変化の時期への準備と戦略は」について、10人の各部会長が発表した。
前半の司会は木下 誠 総務委員長が務め、初めに松永 愛一郎 会頭は開催挨拶で、特別ゲストを紹介、シンポジウム開催に尽力した関係者にお礼を述べ、シンポジウムの意義や重要性を説明した。続いて川邉純子 城西大学副学長 は、テーマ: 在外日本人商工会議所の活動 ―アジアを中心に―をテーマに基調講演を行い、アジアにおける日本人商工会議所活動、特にマレーシア並びに香港日本人商工会議所活動を紹介した。
前半の部会発表は、初めに金融部会 の安田 篤部会長(損保ジャパン)は、ブラジル経済の動向、銀行業界動向、保険業界動向について、 貿易部会の猪股 淳部会長(伊藤忠)は、ブラジルの主要品目や地域別の輸出入、対日貿易、対内直接投資について、機械金属部会の植田 真五部会長 (三菱重工)は、マクロ指標関連、セグメント別状況などについて、 自動車部会の下村 セルソ部会長(トヨタ)は、四輪業界の動向、二輪業界の動向について、 コンサルタント部会の西口 阿弥部会長 (EY)は、ビジネスサービス会社並びにコンサルタント会社の業務内容や今後のチャレンジ、ブラジルで成功するためのヒントなどについて講演した。
15分のコーヒーブレイクを挟んで、後半の司会は大久保 敦 企画戦略委員長が務め、初めに化学品部会の羽田 徹部会長(日本曹達)は、輸送関連並びにヘルスケア関連、農業関連部門の回顧と展望について、 電気電子部会の日比 賢一郎部会長(ソニー)は、電気電子業界の事業環境、会員アンケート結果や主要コメントについて、食品部会の黒崎 正吉部会長(味の素)は、市場及び会員企業状況、今後の市場見込みとこれからのキーワードについて、運輸サービス部会の矢澤 吉史部会長 (NTT)は、物流並びに航空貨物、海運、航空旅客、旅行・ホテル業界の回顧と展望、変化の時期への準備と戦略、デジタル化によるビジネス変革への準備、運輸部会主催のITセミナー開催について、 建設不動産部会の今川 尚彦部会長(戸田建設)は部会員の現状、建設不動産業界の現状、各社の取り組みを紹介した。
在サンパウロ日本国総領事館の野口 泰総領事は講評で、シンポ発表の共通点としてブラジルは困難で忍耐の時期と捉えているコメントが多かった。日メルコスールEPA、JHでのプロモーション活用、日系4世向けビザについて説明。コメントでは在ブラジル日本国大使館の山中 修公使は、経済活動に携わっている部会長の話は勉強になり、共通の関心事項が聞けた。不透明な大統領選挙、商工会議所の日メルコスールEPAの取組、規制当局に対するサポートについて述べた。在ブラジル日本国大使館の真鍋 尚志公使 は、着任挨拶で初めてのポルトガル語圏での勤務、日メルコスールEPAへの取組サポートについて説明。最後に木下 誠 総務委員長は閉会の辞でシンポジウム関係者にお礼をのべ、ブラジルのポテンシャルの再確認及び本社へのアピールの必要性についてコメント、最後に懇親会開催を案内した。
各部会発表資料はこちら → http://jp.camaradojapao.org.br/camara-em-acao/simposios/?materia=18625
左から企画戦略委員会の大久保 敦委員長/総務委員会の木下 誠委員長
松永愛一郎会頭
川辺純子 城西大学副学長
在サンパウロ日本国総領事館の野口 泰総領事
在ブラジル日本国大使館の山中 修公使
在ブラジル日本国大使館の真鍋 尚志公使